環境保全について:学習会

Post date: Oct 6, 2014 2:33:16 AM

地球環境の破壊が進んでいるとよく耳にします。どれくらい進んでいるのか?その原因は何なのか?私たちに出来ることは何なのか?

地球環境のバランスが崩れ始めたのは、19世紀の産業革命以降とされています。化石燃料の利用が進み、それまで地下に眠っていたCO2を地表に呼び戻し、温暖化が進んでいます。地球環境を脅かす原因はCO2だけでなく、新しく発明された化学物質による汚染、有害廃棄物の放棄などもあります。

地球環境を脅かす要因は、70億人を超えた人口とその急増、経済成長や生活水準の向上などと言えます。つまり、私たち一人ひとりの生き方が地球環境の破壊を招いています。これらの要因の中でも、地球環境のバランスを崩し、私たち人類の生存を脅かす可能性が最も高いのは、温室効果ガスの排出に伴う地球表面の温度上昇と考えられます。専門家の見通しでは、このまま温室効果ガスが排出されると、この100年以内に平均数℃が上昇すると予測しています。

この結果、どのようなことが起きるでしょうか?異常気象現象(集中豪雨・豪雪、竜巻、スーパ台風等)、海水面の上昇、砂漠化、農作物の高位度化・北上化、食糧生産の減少等々。さらに心配なのは、多くの生物にとって100年に数℃の変化は急激な温度変化と言え、それに対応できず生物多様性に影響を与えることです。

温室効果ガスの排出量を減らし、排出した温室効果ガスを吸収し大気中の温室効果ガスの濃度を下げることが出来れば、地球温暖化を先延ばし、および危機的な状況を回避できるかも知れません。この取り組みに国境はありませんが、経済発展は国の利害と直接関係していることから各国の損得勘定の見解が合っていません。現時点でのCO2排出量は、中国、アメリカが世界の半分(2011年時点で43%)を占めています。

2015年、各国が2020年以降に取り組むべき新しい枠組みを決める国際会議(COP21)が予定されています。皆さん、この国際会議の行方に注目しましょう。

以上の様な環境保全に関する内容を二宮町の「環境づくりフォーラム2014」(2014年6月実施)で学習しました。その際の内容を「環境保全と自然エネルギー利用」に示します。